家庭用無線ルーターは高度に統合された複合機です
ルーターとファイアウォール:ネットワークへのアクセスと外部からの侵入を保護する3つの層の機能を提供します。
スイッチ:多LANポートは2層つまりLAN機能を提供します。
無線LAN アクセスポイント:Access Point略してAPです。wi-fi信号を送信して、無線機器をネットワークに接続させる機能です。

ここでは、家庭用無線ルータの無線アクセスポイント、以下APと略します。実際の速度の話をする前に、wi-fiレートを決める要因を理解しておく必要があります。

wi-fiプロトコルです
wi-fi 5の時代とそれ以前は、単に代数を表す数字ではなくIEEE 802.11のルールに準拠していたため、最近ではwi-fiプロトコルが多く言及されています。2018年にwi-fi 6が登場するまで、802.11nと802.11acはwi-fi 4とwi-fi 5という名称で呼ばれていませんでした。

現在のwi-fi通信プロトコルの世代とそれに対応する802.11規格は以下の通りです。
wi-fi 6: IEEE 802.11axです
wi-fi 5: IEEE 802.11acです
wi-fi 4: IEEE 802.11nです

wi-fiレートに影響を与える要因の1つは,APと端末の間で採用されているwi-fiプロトコルです。

いずれのプロトコルの限界条件でも、理論上のレート上限はwi-fi 5では3466 Mbpsですが、wi-fi 6では9600 Mbpsまで可能です。

同じ端末と無線アクセスポイントを使い、それぞれwi-fi 5/6プロトコルで接続することで、wi-fi 6の理論レートはwi-fi 5と比べて約38%向上しました。

wi-fi 6に関する詳細な情報が掲載されています。

周波数
wi-fi信号の伝送は、ある周波数の電波に依存しています。wi-fi 6では3つの周波数帯をサポートしていますが、wi-fi 6 eでは6 ghzの高週波をサポートしています。

2.4GHz: IEEE 802.11aで使用されている2.4GHz帯は周波数が低いため、かなりのカバレッジが得られます。ちなみに2.4GHzはwi-fi 4とwi-fi 6しかサポートしていません。

5.2GHz/5.8GHz:この2つの周波数は一般的に5GHzと呼ばれ、現在最も一般的に使用されている高速wi-fi周波数でもあります。2.4GHzに比べて、5GHzのカバー面積は大幅に減少しますが、高速化が著しく、周波数範囲が広く、干渉も少ないです。

6GHz: 6GHzはwi-fi 6E規格で新たにwi-fiに割り当てられた周波数です。wi-fi 6Eプロトコルの6GHzは5GHzに比べて周波数の高速化は進んでいませんが、周波数を大幅に増やして同周波数干渉を減らし、カバレッジは5GHzに比べて若干低下しています。

周波数が高くなると単位時間あたりの電波負荷の情報量が増えるので高速になり、理論的には同じ周波数幅でも5ギガビットは2.4ギガビットの約倍になります。